Fromマーケティングプロデューサー加藤元康
こないだ、知り合いの大学生の男子が、弊社に遊びに来てくれた。
彼は、起業を目指すために、友達とWEBサービスを作ったが、あまりうまく行かなかったようだ。
そこでの損失や、友達と一緒にやれなかったことで、悩みを抱えていたようで、私とスタッフで相談に乗ったのだ。
彼からは事前に企画書をもらっていたのだが、正直不十分でツッコミを入れさせてもらったりもした。
もちろん、いろいろ想いがあって、真剣に企画してるのだが、まだまだ不十分。
なんだろうかね、こういう奴は、想いとかに行き過ぎるのだ。
分かるんだけどね、想いは大事。
でも物事順序というものがあるわけだ。
私も世界を平和にしたいけど、世界平和の企画書作って、そのためのアプリのプレゼンしても、このオッサンバカなんじゃないかと思われちゃうでしょ?
世界平和の前に、お前やること死ぬほどあるよ、と。
だって、マイケル・ジャクソンは世界平和を歌うためにどれだけの努力とどれだけの才能を消費したか。
歌すらまともに歌えず、歌で食えないのに、世界平和を伝えることはできない。
それと同じで、まず今やらなきゃいけないことがある。
なのに、何やりたいの?と質問をさせてもらったのだが、彼は「起業」をしたいという。
いやあ、勧められたもんじゃないよ、起業って。
私は、とにかく起業は、勧めない。
だって、ソイツが失敗した時責任取れないから。
だから、ちゃんと就職しなよ、まずは基本を覚えないと無理だよ、とアドバイスさせてもらった。
で、また別の日。
とあるBARで知り合った大学生の男の子がいて、彼は転売だかなんだがで月100万くらい売り上げてるって言うわけ。
となりにいた友達も、営業の代行で100万くらい売り上げてます、って言うわけですよ。
で、起業したい、と。
私は即答で、やったらいいよ、とアドバイス。
だって、コケでも、こいつらは、商売の基本技能を持ってるから、再起できるのね。
ちゅうか、やってる仕事聞いた瞬間、失敗するポイントも分かるから、1〜2回失敗すると思うんだけど。笑
でも、彼らは、すでに体感で売るコツを知ってるから大丈夫。
別にウチで雇っても、即戦力になるくらいだな、と判断できちゃう。
同じ大学生。
前者の子のほうが高学歴で2学年年上。
でも、こんな差がでちゃうというのは、頭でっかちで考えてるか、さっさと体動かして稼ぐかってだけの、わずかな差でしかない。
だから、学歴あろうがなかろうが、商売には関係ない。
中卒だろうが、大学院卒だろうが、全く関係ない。
金儲けの感覚を先に手に入れるかどうかだけでしかなかったりする。
自分探ししてやりたいことを無理矢理探しだすより、まずやってみる。
そもそも、大学生なんて何も知らないんだから。
まず体験だ。
だから、まずやる。
やって、困るから、やりたいことが見えてくるんだ。
困ったことって解決したくなるでしょ?
だから、やりたいことを探しちゃダメ。
そんなこと若いウチから分かる人なんかごくわずかだ。
ダルビッシュとかマー君みたいな生まれたときから道が決まってる人しかない。
画像引用元:ピクスポ!スポーツの“気になる”をスッキリ解消!
オレはそんな恵まれた星の下に産まれてきてないよ!って思うなら、
なおさら、やりながら、やりたいことを見つければいい。
じゃないと、遠回りするよ。