From:向井直輝
この記事を読んでくれている20代のあなた、「将来成功したいなぁ」とか「絶対金持ちになってやる!」とか「故郷に錦を飾りたい」とか思っているかもしれません。
そういったことを念頭に生活していると「この人みたいになりたい!」「○○さんのように成功したい」と思う、あこがれの対象がきっと出てくることでしょう。
その人の活躍している姿を見るにつけ「どうやったらあんな風になれるんだろうか?」と悶々と過ごしているかもしれませんね。その解決の糸口を探すために、たくさんの本を読んだり、色んな人に会ったり、様々なセミナーや講演会・会合に参加したりしているかもしれませんね。
その気持ちはよーく分かります。過去の私もそうでしたから。私自身の人生を大きく変えてくれたのはとある投資家さんとの出会いでした。それまで大企業に行きたいなぁとぼんやり思っていた私の考えを180度変えてくれたのはその方です。その人のようになるにはどうしたらいいんだろうか?と考え、色んな本を読み、自己啓発にもハマったり、毎日もがいていました。そんな経験があるからこそ、過去の自分にどうしても伝えたい、とある出来事があったのでシェアしたいなと思います。
なぜほとんど能力の変わらない2人の人生が大きく変わってしまうのか?
先日、「あぁ…人生ってこうやって大きく変わっていくんだな」と思った話がありました。

どこにつながっているのか?
ある女の子から相談を受けました。将来起業したいんだけど、このビジネスはどうだろうか?といった内容のものでした。その女の子は肌が弱い人向けに化粧品を販売したいとのこと。その化粧品の開発のために大学院に進んで、より高度な研究をするそうです。
なるほどなるほど、志もあっていいですね。
さらに話を聞いていくと、その起業の夢の実現のために今はいろんな社会人に会って話を聞いてるんだってさ。また、学生同士でも集まって、夢を語り合ってるんだってさ。毎日刺激的ですごく楽しいらしい。
なるほどね、へぇーそうなんや。
一通り話を聴き終えた私が彼女にしたアドバイスは、
- ビジネスは売上を上げてなんぼ。だからまずは営業かマーケティングかどちらかで良いから集客できるようになりなさい。
- それに向けて何か勉強してる?勉強してないなら今から言う本くらいは全部読みな。
- 実務経験が全然足りないからベンチャー企業でも何でも良いから門を叩いて勉強させてもらいな。
というところでした。その話を聞いている彼女の顔は見る見るうちに暗くなっていきました。その理由はハッキリと彼女の口から聞いたわけではありませんからあくまで推測ですが、
「ホンマ!?めっちゃええやん!!君ならできるよ、頑張りや!!!」
って応援してくれるのを期待してたんだと思います。なぜそんな風に期待してしまったかというと、恐らく周りにそういう人が多いんでしょうね。類友ですよね。そしてなぜそんな推測ができるかというと学生の時に周りにそういう奴がいっぱいいたからだ!彼らが皆して口をそろえて言ったのは「起業したい」だったけど、今起業した奴なんて一人も聞いたことないなぁ、風のウワサにすらなってないなら本当に誰もしてないんだろうね。
それができないなら起業なんて夢見るのもやめときな。悪夢になるから。
一方、こちらは打ち合わせで会った方なんですが、学生時代にお金を稼ぐために思いつくことは何でもやったと。飲食店から日本酒の代理販売、アパレルのECサイトやイベントオーガナイザーなどなど、本当にお金になることなら、考えつく限りのことは何でもやって、実際にお金にしたそうです。一番聞いてておもしろかったのが、出店で売れてるたこ焼き屋の看板やデザインなど勝手に丸パクリしてすぐ横に出したら、結構売れてたけど、【自主規制】な人が来て終わったらしいです。でもそれだけ覚悟決めて稼げるのなら絶対にうまくいくよね。
って思ったのは、別に何の根拠もなく言ってるわけじゃなく、昨日の記事で「税理士がするマーケティングコンサルなんて何の役にも立たない」と言ってた飲食店経営者の方から紹介していただいた方が念頭にあったからです。

最初は小さいかもしれないけれど…
この方もなかなかぶっ飛んでて、自分でヨーヨー釣りの屋台を出店して、その当時からひたすらマーケティングの実践をしていて、結局最後は誰もが知っている飲料メーカーの健康食品部門に呼ばれて、あまりにも売りすぎたから会長からお呼び出しされて…って人がいたからです。
たぶんこの記事を読んでいるような方は、ソフトバンクの孫さんのミカン箱の逸話などもよくご存知かと思いますが、
泥水の中を這いつくばる覚悟はあるか?
人生を大きく分けるのはこの差だと思います。自分自身がビジネスを回す側となってつくづく感じるのは、その覚悟がある方とじゃないと一緒に仕事をしても面白くないし、何も進まないし、何より成果が出ないです。もし仮に今大成功している人のようになりたいのであれば、今目の前のこと、どんな小さなことでも、バカにせずコツコツやっていくのが何より肝要です。例えば孫さんもソフトの卸売会社で覚悟決めて実績出してなかったら、今のように海外の携帯会社を買収することにもつながらないわけでしょ?
求職者の方へ、それだけの覚悟があれば、あなたはきっとどんな企業に入ったとしても大成功をおさめることができるでしょうし、企業はそういった人材を求めています。それだけはどうか忘れないでください。